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小栗判官を復活させたつぼ湯

殺されて醜い餓鬼として蘇った 小栗判官が湯の峰温泉 『つぼ湯』で元の姿に戻った という伝説がある。

美しい姿に復活した小栗はその後、悪人達を退治し、地位を与えられ、可憐な照手姫と結ばれた、というこの伝説を要約すれば「醜い姿が美しくなり、地位と名誉とそして美女を手に入れた」ということであり、ワタシのような冴えない中年男性にとって実に魅惑的な話しではないか!

湯の峰温泉公衆浴場・つぼ湯

和歌山県 東牟婁郡 本宮町 湯峰

温泉というのは実に良いものである。

休みの日にどこに行きたい、と訪ねられて、青森県にあるイエス・キリストの墓を見に行きたい、 と答える輩は、ワタシの回りには数人いるが、 アンケートをとれば “温泉” という回答が圧倒的に多いはずである。

温泉は良い、なによりも気分がリラックスできるし、温泉を入った後の旅館での晩酌はなお良い。 若い女性との二人旅ならさらに良い。たぶんそれは地上のどんなことよりも良い。

日本は火山国なので温泉地はそれこそゴマンとある。基本的には穴を掘ればどこでもお湯がでてきそうだし、 現に、大都市東京の新宿やお台場からも温泉が湧き出ている。

しかしやっぱりどうせ休日に温泉に行くのであれば、山間のヒナビタ温泉郷が良い。 “温泉郷” の 『郷』 という文字が良いのだ。 じゃぱ〜ん、という感じがするではないか。

ここで紹介するのは “日本最古の温泉郷” といわれる 和歌山県 熊野の湯の峰温泉郷だ。 上の囲みで書いた 小栗判官復活 という伝説が残る、実にいい感じにヒナビタ温泉郷だ。

ここはとても素晴らしい温泉郷だが、しかし難点もある。 遠いのだ、東京からだととにかく遠いのだ。 しかもワタシは愛車を運転してきたのだか、体感距離は、もう地球の裏側にまできた感じである。 東京から6時間かけて伊勢に入り、そこで一泊して、翌日そこからさらに6時間かけてようやく湯の峰温泉郷に到着した。

実際に運転していた時間だけでも12時間以上、あしかけ40時間かけてようやくたどり着いたのだ。 恐らく、サンパウロだってそんなに遠くないだろう。 しかもサンパウロにいく場合は自分で飛行機を操縦しなくて良いが、今回はワタシが一人で運転してきたのだから。

しかし、そんな思いをしても来た甲斐はあった、実にあった。 ここの名物 『つぼ湯』 とは、河原を掘りぬいたところから温泉が湧き出ている場所を小屋で囲っただけの温泉だ。 その閉鎖感も魅惑的だが、なにより泉質が肌に合っているのかシットリする感じが最高で、心も身体もとても嬉しい気分にしてくれるのだ。 小栗判官が生き返ったというのも頷ける。

なによりもワタシの人生において良い思い出ができた。 長距離ドライブの疲労、温泉の硫黄の匂い、素朴な旅館の料理、そして彼女のしっとりとした肌、、、 これ以上はここでは言えない。



アクセス

車で行く場合、大阪方面から行っても、四日市方面から行っても、どちらにしても5〜6時間(もしくはそれ以上)かかります。 覚悟を決めて、尚且つ安全運転でのんびり行きましょう。

電車で行く場合は “きのくに線「新宮駅」から「湯の峰温泉行」・「本宮方面行」バス約1時間5分「湯の峰温泉」下車” とのことですが、新宮駅へは名古屋からでも3時間半ぐらいかかります。 やはり覚悟が必要です。

【湯の峰温泉郷・つぼ湯】 小栗判官が蘇生したという伝説が残る温泉。世界遺産に認定されている。

熊野本宮神社 熊野三社の一つ。 三体の月になって降りてきた素戔嗚大神、熊野夫須美大神、速玉之男大神を祀ったことが起源とされています。

熊野速玉大社 熊野三社の一つ。
全国に祀る数千社の熊野神社の総本宮です。

熊野那智大社 熊野三社の一つ。 神武天皇が東征の折、那智の山に光が輝くのをみて大瀧を見つけ、それを祀ったと言われる那智大滝があります。

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