ワタシは小さい頃から大きかったんで、常に世の中の窮屈さを感じながら生きてきたわけであります。  そりゃ、いくら大きな子供といっても、しょせん子供なんで、家の鴨居に頭をぶつけることは ありませんでしたが、いわゆる子供服はもう小学2先生ごろから着れなくなっていて、 服を買いに行くときなんか、試着をするとみんな窮屈で窮屈で。 で、あんまり文句ばっかり言ってると 親に悪いなぁなんて思って、多少きつくても「うん、だいじょうぶだよ」なんて子供らしく微笑んで見せて、 その後、ずーっと窮屈でツンツルてんな服を我慢して着ていた幼年期を過ごしてきたわけなのです。

高校ぐらいになると、もう家の鴨居よりも背がデカくなり、ちょっと急いで電車に乗ったときなどに、 よく電車の入り口に頭をぶつけたりするようになってきましたし、 背だけぢゃなく横幅もデカいので、ちょっと気を抜くと、よく肩や腕を入り口や壁や家具などに、 ドカンドカンとぶつけまくるようになってきたんですよ。

そういう半生を歩んできたもんで、ワタシはどうも狭いところにいると、必要以上に気になって気になって 落ち着かないんですよ。 エスカレーターなんかに乗っていると、天井からチラシを挟んであるプラスティックの 板とか下がっているじゃないですか、あれなんか、その板の下を通るときに、ワタシは無意識のうちに、 かなり大げさに身をかがめたりしてしまいますからねぇ。



そんなトラウマがあるにも関わらず、 このサイトでも紹介しているように、ワタシは洞窟ファンなんです。  鍾乳洞頭の中を頭をぶつけながら進むのが大好きだったりするわけなんです。  狭いところにはキライなのですが、意識して狭いところに入るのは大好きなのです。  暑い夏にスーツ姿で営業に出るのはツライけど、暑い夏に川原でバーベキューをやるのは大好きって いうのと同じですかねぇ。

で、そんなワタシが今、はまっているのが低いガード下やトンネルなんです。  特に、車が通る道なのに、異様に低いガード下なんかがあると、 もう萌え〜って感じですねぇ。

ということで、これら“低いトンネル”のカタログをつくろうと思い立ったわけであります。  ま、あきっぽい性格なんでどこまで続くかわかりませんが、まずは今回、歩いた“低いトンネル”を 紹介します。




カタログNo.1 高輪橋架道橋 (東京都港区港南と港区芝浦の町境)

JR品川駅の北に位置するJR線をくぐる、高さ制限が1.5メートル、長さ約250メートルの トンネルです。  もちろん都内最低で、 ワタシなんか、完全に屈んで歩かなければならないので、このトンネルを潜り抜けるのは 結構ツライです。

タクシーの提灯が壊れる事故がよくあるそうですが、 車だけでなく、バイクも、おばさんの自転車も結構みなさんスピード出しています。

ワタシのようにデカクて頭をぶつけ続けてきた人間は絶対にそんなことできないですよ、狭いところに いると本能的に身を屈めてゆっくりと動くようになりますからねぇ。 ワタシの持論として “トンネル内でスピードを出して 車を運転できる人は、カナリの確立で背が低い。(にへどんの法則)” というのがありますが、 いかがでしょうか?



カタログNo.2 江東区北砂越中島貨物線ガード下 (東京都北砂2丁目)

都営新宿線の西大島駅から明治通りを南に向かって2キロ程行ったところの 砂町銀座入口交差点を右に曲がったところにあります。  高さ制限は1.6メートルですが、実際にはも少しありそうで、 特に歩道部分は1.9メートルぐらいでしょうか。

貨物線の車庫への引込み線をくぐるトンネルで、 独自の場末感が 割にアレ で良いですねぇ。 子供のころはこういった場所に “探検”と称してよく忍び込んだもんです。 もちろん40過ぎた今では、そんな事はもうやりませんが、 ガードをよじ登り貨物線の線路沿いに車庫まで侵入したいなぁって気分はいまだ健在ですねぇ。  大人になるというのは、なかなか難しいようです。



カタログNo.3 大田区作尻ガード下 (大田区中央2丁目)

JR大森駅から線路沿いに南に2キロほど行ったところにあります。  線路を挟んで東が大森西、西が中央となっていて、このトンネルが 二つの街を繋いでいるというのも、低トンファンにはたまらないとこです。

高さ制限は1.7メートル、西から東への一方通行ですが、 西の入り口が坂の下ったところにあると同時に、4本の道が合わさってトンネルに入るという カナリ危ない道筋となっているために、通過する際には十分に注意をしてください。  ちなみに日休を除く7:45−8:45と14:00−15:30の 間は歩行者専用道路となります。



カタログNo.4 東武伊勢崎線 牛田駅近くガード下 (足立区柳原1丁目)


牛田駅から堀切駅の方へ200メートルほど行ったところにある、高さ制限 1.8メートルのトンネルです。

この近辺では京成本線が数10メートルぐらいしか 離れずに並行して走っていますが、 京成本線のガードは大型トラックでも余裕に通れるぐらい高いんです。

ワタシ的にはそういうのは“なんか日和見主義的でイヤ”ですねぇ。  すぐにガードの下に盛り土でもして、高さ制限を東武伊勢崎線並に合わせてもらいたいもんですよ。

すると東武伊勢崎線も負けじとばかり更にガードを低くして、それに対抗して 京成本線も更に低くしてってな感じでどんどんガードが低くなり、 「久しぶりに行ってみたら、這い蹲って通るしかなかったよ。」なんてことになったら、 それはそれで素晴らしいですよね。 京成本線にはそのぐらいの意気込みを見せて欲しいものです。

それにしても東武伊勢崎線というのは場末感が素晴らしい路線ですねぇ。  牛田駅の前(すぐ前が京成本線の京成関屋駅なのですが)にある立ち食い蕎麦屋なんか、 もう「レトロ駅蕎麦ファン」にはたまりませんよ! 






今回紹介したものが東京都内において、いわゆる“タクシーの提灯壊し”と して有名なものらしいのですが、歩行者道路ではまだまだ低いトンネルはありそうですし、 都内以外でも低いトンネルは数々ありそうですので、 引き続きこの“低いトンネル探索”は続けていこうと思っています。

トンネルとは “障害物で隔たれた場所を繋ぐ” という機能を 持つわけですが、、 低いトンネルというのは、なんらかしらの理由で、十分な高さを実現できなかったにも かかわらず、それでも “何とかして向こう側へ行きたい” という人類の果てしない フロンティアスピリットが生んだ構造物なのでありますよ。  そう考えると、胸が躍るっていうもんでしょ?

“未知なものへのあくなき探究心” というのが、我が けさらんぱさらん の コンセプトでありますので、そういう意味でも今後も低いトンネル探査を続けていきたいと 思っていますので、皆様のお近くで低いトンネル、もしくは狭いトンネルを 発見された方は 是非、 ご連絡をお願いします。