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新郷土料理探検

スープ焼きそば(栃木県 塩原市)

「ラーメン」と「焼きそば」、一見すると相容れない存在に思える。
「醤油」と「ソース」、これもまた相性が良いとは思えない。

しかしこれ、すべて偏見である。 偏見は無知から生まれ、無知は探求することに対する臆病さから生じるのだ。
勇気を持って未知の扉を開け放とう。 さすれば真実が見えてくる。 そう、素晴らしき甘美なる真実が。  (にへどん語録:2009年3月食堂釜彦にて)

食堂 釜彦

那須塩原市塩原265-10
TEL 0287-32-2560
営業時間:11:00〜17:00 定休日:不定

スープ焼きそばとは、焼きそばがスープの中に入っている料理である。 一見するとラーメンのようにも見えるが、麺はあくまでも焼きそば。  茹でた中華麺ではなく、鉄板で焼いてウスターソース(以下「ソース」)で味付けをした“あの”焼きそばなのだ。

まずスープをズズっとすする。 まさに醤油ラーメンのスープの味だ。 次に麺をズルっとすすると、 食べなれたソース味の焼きそばの味がする。 そしてまた醤油ベースのスープをズズっとすすり、麺をズルっとすする。 これを交互に繰り返していった。

3月初旬の塩原は肌寒く、道路をちょっと外れるとまだ雪が残っていた。 そんな気温の低さがより一層、熱いスープのありがたみを深めてくれる。 熱いスープと麺を交互にズズっ、ズルっとすすっていくにつれ、徐々に身体にエネルギーが蓄えられていくような感じだ。 塩原の気候が焼きそばを熱いスープに入れて食べることを思いつかせたんだろう。

醤油ベースのスープとソース味の麺をズズっ、ズルっと交互にすすっていると、徐々に麺のソースがスープの中に染み出してきてスープの味が変っていくのがわかる。 そしてその変化がとても楽しい。

日本では醤油とソースとは一般的に相対するものとして認識されている。 目玉焼きにかけるのは醤油? それともソース? という質問は誰でも一度は訊ねたり訊ねられたりしたことがあるだろう。

しかし、醤油とソースとは決して相性が悪い間柄ではない、両者は日本の液体調味料の双璧をなし、色も似ているために、我々は無意識のうちに、彼らを相容れないライバル関係のように見てしまっていただけである。

醤油とソースに対する今までの考えは我々の偏見であったということが、このスープ焼きそばによって証明されたのだ。 相容れないどころか、食べていくにつれて醤油ベースのスープに徐々にソースが染みこんでいく、醤油からソースへのグラデーションのような変化は、今まで味わったことがない感動を与えてくれたのだ。

「偏見を捨てよ。変化を楽しめ。」この料理はそう語っているようだった。



那須塩原スープ焼きそば探索マップ

【食堂釜彦】 スープ焼きそばの元祖。
ワタシが食べたのはこの店のスープ焼きそばです。

こばや食堂 スープ入り焼きそばの本家。「スープ入り焼きそばパン」については↓をチェック。

【ココストア塩原温泉店】 土日限定で「こばや食堂」と「メロン亭」とのコラボ商品「スープ入り焼きそば」が
販売されているらしい。必ず事前確認を!(ココストア塩原温泉店:0287-32-2007)

【メロン亭】 天然酵母のパン屋さん。高原ブレッドと めろんパンがおすすめ。

【天狗岩】 那須塩原ICから「食堂釜彦」や「こばや食堂」に行くときに必ずと目に留まる凄い岩です。

【竜化の滝】 那須塩原地区で最も美しいといわれる滝。近くの駐車場から徒歩30分ぐらいで行けますが、
冬場はアイゼンなどの装備が必要です。
寒い季節に滝を見に行き、凍えた身体をスープ焼きそばで温めるのが、ワタシのおすすめ。


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