新郷土料理探検

焼き饅頭 (群馬県 前橋・沼田・伊勢崎地方)

写真を見ていただくと「焼き団子」かな? と思われる方も多いと思うが
焼いている方の手の大きさと比較していただければ、
これは「団子」のサイズではないということがお解かりになると思う。

大きさだけでなく、これは団子(=モチモチ感、密度が高い)ではなく、
饅頭(=フワフワ感、密度が低い)であり、
群馬県の沼田地方から前橋・伊勢崎地方、そして埼玉県の秩父地方ではかなり有名な
「焼き饅頭(場所によっては味噌饅頭)」と呼ばれる郷土料理なのだ。
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焼き饅頭とは、粉と “どぶろく” を混ぜて発酵させたものを蒸し、
串にさして味噌ダレをつけながら焼いたもので、
直径6〜7センチ、厚み3センチほどの“饅頭”が1串に4つ刺さっているのが
基本形のようだ。

1串に4つ刺さっている理由としては、
本来、ダルマ状の饅頭を2つ刺して蒸していたところからきている。

しかし現在ではダルマ状にして蒸すという過程が無視され、1串3つバージョンもあるようだが、
こういうルールは次世代にも是非引き継いで欲しい。 “焼き饅頭は串に4つ刺し” をワタシは
心に刻み込んでおきたいと思う。

実際に見ると結構大きく、
「これを4つ食べるのはツライかも」と思われがちだが、
最初にも書いたとおり、これはモチモチとした密度の高い団子ではなく、
フカフカの密度の低い饅頭なので、口に含むとスーッと溶けるような食感で、
意外と簡単に食べられる。

また、焼きたては柔らかく口溶けも良いのだが、冷えるととても硬くなり、なんつぅか、噛んだ時に「ぐんにょ〜」って感じで噛み切れない状態になるが、これはこれで素晴らしく、
地元の“焼饅通”に言わせれば、「ちょっと冷めて歯ごたえが増したときが美味い」とのことだが、ワタシも同感だ。

同じ焼き饅頭でも、地方によって味付けや中身のあるなし、呼び名などが違っている。
上州地方の知人によれば 「北に行くほどタレが濃くなり、南に行くほど薄くなる。」そして「東に行くほど甘くなり、西に行くほど辛くなる。」なのだそうだが、いかがなものか。

また、沼田地方では中にアンコや味噌を入れたものも多く、名称も「味噌まんじゅう」と呼ばれている。

焼き饅頭のルーツについては諸説があり、前橋地区、沼田地区、伊勢崎地区がそれぞれ
元祖 を名乗っているが、詳しくは 焼き饅頭のルーツ考 でご確認されたし。

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