たぶんこれらは埼玉県の行田市近辺以外ではまずお目にかかれませんが、 行田市ではものすごく有名な食べ物なんです。

行田市内には「フライ」や「ゼリーフライ」の看板やノボリが結構目立ちますし、 スーパーのお惣菜売り場では普通に「ゼリーフライ」を売っています。

写真の左上が「フライ」なのですが、いわゆる一般に言われている「フライ」=「揚げ物」 ではありません。また写真右下の「ゼリーフライ」にも「ゼリー」は入っていません。

じゃあ、いったいコイツらは何なんだ? ってことですが、 だから「フライ」と「ゼリーフライ」なんですよ って、これじゃちっとも先に進みませんねぇ。





まず「フライ」ですが、これは 刻んだネギと適当な大きさに切った豚肉と卵を水で溶いた小麦粉(地元の人は「うどん粉」と呼びます)に混ぜ、それを鉄板でお好み焼き風に焼いたものです。

焼くときに、上から木の押しぶたのような道具でぎゅっと押さえて、薄く平べったくするのがポイントです。名前の由来は“フライパンで作るから”という説が有力らしいですが、 漢字で「富来」もしくは「布来」と書く場合もあり、これはかって繊維産業で栄えた 行田地方が“富よもう一度”“繊維産業よもう一度”という想いで当てたものだということです。

もともとこの地方の農家の間食として食べられていたものらしく、通はソースではなく、 醤油と七味で食べるとか。

フライはお店でテーブルについて食べるのが本流で(次に説明するゼリーフライは 歩きながら食べるような売り方をしている店が結構ありました)、ラーメンを食べたり、 定食を食べたりするような感覚で、地元の人は食べているようです。

このページ最初の写真のフライは直径が25センチぐらいある巨大なものですが、なんとこれが300円。 普通の人なら結構これだけでお腹がいっぱいになる大きさで、ファーストフードというよりは きちんとした食事って感じです。

テーブルについて食べて、それでお腹がふくれる量で300円というのはすごく安いと思います。お勘定をするとき300円しか払わなかったことが、なんかとっても 新鮮でした。

次に「ゼリーフライ」ですが、これは一口で言えば“コロモの無いコロッケ”のようなもので、 オカラに刻んだジャガイモやタマネギ、ニンジンをまぜてコロッケ状にして油で揚げ、 それをウスターソースにズボっとくぐらせたものです。

名前の由来は、その形が銭に似ているからということで、銭フライが訛ってゼリーフライになったとか。

また、その歴史は日露戦争に関係があるらしく、 ものの本によれば、当時、満州地方(中国東北部と書かなくてはいけないのかなぁ)で 従軍していた< 大澤常八さん という方(おお、固有名詞まで残っているとは!)が 現地で食べた野菜入りのまんじゅうがたいそう気に入り、戦後、故郷である行田に戻ってから、 なんとか似たものを作ろうと試行錯誤のうえ出来上がったのが、このゼリーフライだと いうことです。

ゼリーフライはスーパーマーケットの惣菜売り場で売られているほか、 人が集まる場所でカート販売されていたりして、 行田市ではファーストフードとしても食べられているようです。

東京の隣の埼玉に、東京ではまったく知られていない食べ物があったとは。。。



行田市について「フライ」「ゼリーフライ」探索をしようと思ったら、 まず手に入れたいのが、行田市観光協会が発光している「フライマップ」です。

これは行田市役所などで手に入れることができ、行田市にある「フライ」「ゼリーフライ」を 販売している35のオススメ店舗が掲載されておりました。ただし地図上の店舗を示す番号が ある場所が、チトいいかげんチックで、それなりに探し回る意思の強さが必要です(^^:

実はこの「フライマップ」、 なんとWebでも見ることができるのですよ!  このあたりに行田市のIT化の進み具合がわかるってもんです。やるなー行田市。

しかし、先ほども書きましたが、このフライ、結構お腹にたまるので、 食べ歩きをするにはかなりの強靭な消化器官の持ち主でないと難しいかも。。。

次にゲットすべきは、やはり行田観光協会発行の「ぎょうだ たべもの まっぷ 美食散策」です。

フライを食べた寺田の店内に飾られていて、行田市役所でもらおうと思ったのですが、 なんてったってカラー版ですから、 結構人気がありようですねぇ。ワタシが行ったときには市役所にはありませんでしたが、 近くの忍城にある郷土資料館の受付にありました。皆さんも探し回って見てください(^^)

これにはフライやゼリーフライのお店だけでなく、行田市のオススメ料理が食べられるお店が 紹介されております。意外と蕎麦とウナギの店が多いのが驚きでした。 また、「フライ」「ゼリーフライ」以外で断然オススメは「相生軒」のカツライス。昭和の洋食屋さんの味でしたよ♪

皆さんも是非、これらアイテムを手に、フライ&ゼリーフライを堪能してみてはいかがですか。