地球以外に住む知的生物、つまり、宇宙人の存在に対してはワタシはかなりの肯定派だ。 マジメに確かに宇宙人はいる、と信じているのだ。

しかし、もし宇宙人が存在して、彼らの科学技術がワタシたち地球人と同レベルか それ以上だとすれば、当然、ワタシたちと同じように“宇宙人は存在するのか?”と いうことに興味を抱くはずである。そうすれば当然、他の星の知的生物に向けてメッセージを 発進したり、他の星の知的生物を探査するはずなのだ。

ところが、残念ながらまだ地球にはそんな“他の星からのメッセージ”は届けられていないのである。これはいったい、何を意味するのであろうか・・・・・。

そうか、そんなメッセージが地球に届いていないっていうは、やっぱり宇宙人はいないからなのかなぁ。 湯気の立つマグカップを両手で持ちながら、もぐちゃんは言った。

ま、そうあわてて結論を出したらつまらないよ。実はね、宇宙人からのメッセージが 地球に届いていない理由に対して、いくつかの説があるんだよ。 大きく分けると3つかな。 と、ワタシは言った。

ワタシは自分のマグカップを顔の前で両手で包み、素敵な香りを楽しみながら、 宇宙人からのメッセージがまだ地球に届いていない理由として考えれれている学説を 話はじめた。

簡単に言うと、1つめというのは、宇宙からのメッセージ、 あるいは宇宙人そのものは既に地球に来ているが、 “ワタシたちは気が付いていない というもの。

  2つめは、宇宙はとてつもなく広大で、それに比較して知的生物の住める惑星はほんの疎らにしか存在しないので、宇宙人からのメッセージは “まだ地球に届いていない” という説。

  そして最後が、宇宙には我々地球人以外に知的生物は “存在しない”というものだ。

もぐちゃんはどれが正しいと思う? と、ワタシは言った。

最初の “宇宙人からのメッセージは既に来ているけど、ボクたちは気づいていない” というのが面白そうだね。 と、もぐちゃんは言った。

ワタシも同感だよ。真実はいつだって胸をときめかせる仮説の中にこそあるものなんだよ。 宇宙人からのメッセージは既に地球に届いているんだ。もしかした既に宇宙人は地球に 来ているかも知れない。ただ我々がそれに気が付いていないだけなんだ。 いや、まてよ、彼らが我々に気が付かせないようにしているのかもしれないなぁ。 と、ワタシは言った。

ボクたちをビックリさせないために、気が付かせないようにしているの? と、もぐちゃんが言った。

うん。例えば、彼らは地球人のありのままの進化を観察するために、 研究対象である地球人に干渉を与えないように、自分達の存在を隠しているのかも しれない。 と、ワタシは言った。

でも、なんのためにボクたちを研究しているの? と、もぐちゃんは言った。

理由なんて、特に問題じゃないよ。ワタシも子供の頃、学校でメダカや朝顔の成長を 観察したもんさ。宇宙人が地球人の進化を観察するのだって、 それのちょっと上級版ってとこだよ。 と、ワタシは言った。

実際、宇宙人のどこかのグループが “地球生物の進化について” という自由研究をやっているのかもしれない。そして、 干渉すること無しに 自然な状態での進化の過程を観察しているのだけれども、 中にはオッチョコチョイの宇宙人がいて、ちょっとしたミスや、もしかしたら、イタズラで、自分達の存在を地球人に気がつかせて しまう場合があるのだとしたら、どうだろうか。

そうした宇宙人のイタズラがUFOやキャトルミューティレーション、あるいは人類を進化させたと言われているモノリスの類なんじゃないかなぁ。 と、ワタシは言った。