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■ワッシャーは要らないの?


先日、茨城県の竜神峡に行ってきました。ここは蕎麦のメッカで、ワタシは定期的に一人でブラブラとでかけるのですが、この時はなにを思ったのか、柄にも無く両親を連れての親孝行(のつもり)ドライブだったわけです。

そこにかかる、歩行者用吊橋としては本州一の長さ(375メートル)を誇る竜神大吊橋を渡っている際にワタシの父親が見つけたのが、吊橋のメインワイヤーと橋を支える縦方向のワイヤーとを繋ぐ留め具です。ワタシの父は長年、機械回りの仕事をしていたせいか、橋の雄大さや景色の素晴らしさよりも、吊橋そのものの構造が気になってしょうがなかったようですねぇ。今回のドライブの一番の感心ごとは 「この中央のボルト締め、ワッシャーがないぞ。」 だったのですw。

ボルトとナットとは、その接地面の摩擦で結合されているわけですから、その接地面積が大きいほど結合力は強くなるわけです。だもんで、通常はナットを締める際に、内側にナットを入れ接地面積を増やしたり、またはスプリング式のナットの反発力を用いて、ボルトとナットのねじ山間の抗力を増すことでボルトとナットとの結合力を増やしたりするわけです。

右の拡大図を見ていただくと明瞭ですが、ナットと止め具本体との間にワッシャーが入っておらず、ナットと止め具本体とは、六角形のナットの角の部分でのみ接しているのがわかります。摩擦力は垂直抗力×接地している単位面積あたりの摩擦係数×設置面積ですから、ワッシャーを入れた方が遥かに結合力が増すはずです。父親が素晴らしい景色のことなどまったく目に入らずに注目したのは、まさにこの事なのです。父親とワタシは、絶景に感動する母親をよそに、このワッシャーのないナット締めに関して、議論を続けておりました。

ま、プロが設計したのですから、ワタシ達なむしょりん親子が心配する程のことは無いのでしょうが、やっぱり気になりますよねぇ。どなたか“なぜこの場合はワッシャーが必要ないのか”についてご教授いただけないでしょうか?

ちなみに、この橋の建築工法は「ラーメン形式」ということが看板に書いてありました。

我等なむしょりん親子の間では、「縦方向のワイヤーがラーメンみたいだから」だとか、「この地方は蕎麦が有名なので、それにちなんで蕎麦形式にしたかったのだけど、ちょっと舶来感をだすためにラーメン形式としたのだ」とか、「日本で最初にラーメンを食べたのは水戸黄門で、彼は茨城の有名人だからだ」とか、熱い議論も交わされましたが、どれもこれも皆間違いであることが、帰宅後ネットで調べて判明しました。(ま、上のような理由の訳ないってことは、ちょっと考えればわかりますけれどねぇ。)

ラーメン工法とは枠組み同士を剛結合させることで、枠そのもので構造物を支える構造らしく、藤子不二雄先生の作品に登場する「小池さん」がいつもすすっている、あの食品とはまったく関係ないとのこと。ちなみにここでいう「ラーメン」とはドイツ語で「額縁」を指すのだとか。この程度の知識も無い父子ですから、前述のワッシャー問題も、実はなんでもないことなのでしょうねぇ。(それでも気になりますねぇ。誰か教えてくださいませ!)


2008.7.23