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もしかしたら若い世代には“喰い合わせ”という表現の意味が解らない方も
いるのかなって感じなので、ちょっこと説明します。

「喰い合わせが悪い」とは、単体では普段普通に食べている食品なのだけれども、
ある食品とある食品とを一緒に食べると体内でそれらが混ざり合い、
身体に悪影響を引き起こす組み合わせ、のことです。

ま、いわゆる民間信仰の一つですが、結構根深く信じられていることなのです。

喰い合わせの悪い食品の組み合わせで有名なものとして、


などが揚げられます。なかでも一番有名なのが、


でしょう。まさに「うなぎ+梅干」は喰い合せ界の頂点に君臨しているのです。

この「喰い合わせ」の信憑性なのですが、「天婦羅+スイカ」のように、
胃にもたれやすい天婦羅とお腹を冷やしやすいスイカとの組み合わせは、
感覚的に「ああ、喰い合せが悪そうだ」ってわかります。
(これを“直感的に良くない説”とします。)

また、これ以外に良く言われるのは、
“旬がずれている食品の組み合わせは良くない説”です。保存技術のなかった当時、旬が違う食品を一緒に食べると、
どちらかの食品が傷んでいた、なんて場合が多かったのでしょう。恐らく「アサリ+松茸」などはこれにあたると思われます。

で、「うなぎ+梅干」です。梅干は保存食なので“旬がずれている説”は当てはまらないと
思います。“直感的に良くない説”も無理があります。
確かに「脂が乗ってコッテリ系のうなぎ」と「スッパイ系の梅干」は対極なのですが、
脂の乗ったサンマに酢橘やレモンを絞るのは極あたりまえのことなのに、
なぜ、「うなぎ+梅干」だけ攻められなきゃならないんでしょう?


「うなぎ+梅干」に関して「あまりに美味しい組み合わせなので、つい食べ過ぎてしまうし、贅沢すぎる。」と
いう説もネットに載っていましたが(これを“贅沢だから説”とします)、これは良くわかりません。
梅干ってのは庶民の食べ物だったはずで、
庶民的な食材である梅干を加えることで更にうなぎが旨くなるのであれば、
別に問題ないだろうって思うのです。

恐らく「うなぎ+梅干」には現代の科学では解明できない、なにか特別な理由があるのではないでしょうか。

「じゃあ、そういう組み合わせで食べてみて、なにが起きるか試してみよう。」と思っていたら、なんと
梅干を使って味付けしたうな丼をいただけるお店があるではありませんか!
お店紹介はこのコーナーの意図ではないので、
単に「人形町にある某うなぎ屋」とだけしておきますが
、その「うなぎ+梅干」のうな丼が上の写真です。

で、食べてみました。 旨い。すごく旨い。もうとにかく旨かったです。
うなぎの濃厚な味が梅干のスッキリとした酸味で、実に上品に引き立つのです。

別にその後お腹を壊すこともなかったですし、
じゃあ、なにがいったいダメなんだろうって事です。やっぱり単に迷信なんでしょうか?
いやいや、きっとなにか良くないことがあるはずです。
ワタシは「言い伝えには絶対に根拠がある」というスタンスを取っています。
「うなぎ+梅干」にはきっとなにか良くない根拠があるはずなのです。

そんなわけで、実はここ1週間、上に紹介したお店で毎日“梅干で味付けしたうな丼”
(ホントは正式な名称があるのですが、それを言うとお店が特定されてしまい、
いやらしい宣伝みたくなってしまうので書きません)を食べ続けているのです。連続して食べれば
「うなぎ+梅干」による悪影響が身体に現れ、喰い合わせ秘密が解明されるかもしれないと思ったからです。

ところが、1週間「うなぎ+梅干」を食べ続けたにも係わらず、なにも変わったことは起きません。

お腹を壊すとか、持病の痛風の発作が起きるとか、
いつも誰かに見られているような感じがするとか、
声をかけられたと思い振り向くと誰もいなかったということが頻繁にあるとか、
剃刀を仕込んだ宛先不明の郵便物がいつもより多めに送られてくるとか、そういったことは一切ないのです。

しかも、毎日連続して食べているにもかかわらず、すごく旨いです。全然飽きません。
もちろん腹がもたれるなんてことも一切ないのです。

強いて言えば、毎日2000円も昼飯代がかさんで懐具合がヤバイってことぐらいですかねぇ。

てことは “喰い合わせが悪いかどうかを確かめるために毎日食べるとお金が無くなるから” と
いうのが「うなぎ+梅干」の喰い合わせが悪い理由ってことなのかい?
こういうのって「メタ理論」って呼ぶんですかねぇ? 違うか。。。


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