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サンショウです、あの“小粒でピリリと辛い”サンショウです。 はっきり言います。サンショウはかなりヤバイです。 最近読み始めた 漢方生薬の本 でもサンショウの薬理として「局所麻酔」とはっきり書かれていますから!  蒲焼なんかにサンショウを多量にかけ過ぎて“気が遠くなったような気がする”場合が ありますが、あれは“気がする”だけじゃなくて、確実に“気が遠くなっている”って ことなんでしょうねぇ。

で、この魔法のスパイス“サンショウ”の 割にアレな楽しみ方を 紹介してみたいと思います。



粉より果皮モノが良い。

サンショウはミカン科の植物で、その成熟した果皮を生薬やスパイスとして 用いています。通常、粉になったモノを利用していますが、 その主成分が揮発性であるため、最近スーパーなどでも売り始めた(右写真のような) 果皮を乾燥させた モノを、利用する直前に軽く要り乳鉢などですり潰して使うほうが効きかたが違いますよ♪

もし幸運にもナマの果皮が手に入ったら、佃煮にしたり、軽く茹でて塩漬けにすると、 最高のトリップおかずになるそうですが、残念ながらワタシは食べたことがありません。

主成分は。

サンショオールやサンショウアミドなどのアミド構造物質が辛味成分とのことで、 これらには局所麻酔作用の他に殺虫作用、魚毒作用などがあり、 蒲焼にかける理由もうなづけます。で、局所麻酔作用ですが、 サンショウの小枝が川に落ちると魚が痺れて浮いてくるなんていう話もあるくらい強烈なものなのです 。

しかも「習慣性があるために多量に長期に渡って服用することは避けたい」などの意見もあるようですねぇ。 てことで、ここから先はオノオノ方の責任のもとで気合を入れて読んでくだされ。



細かいことを言わなければとても簡単な料理です。 ニンニク、ショウガ、ネギ、そして多量のトウガラシを 油で炒めてから挽肉を入れ、スープ、豆板醤、甜面醤、豆鼓醤を入れ、煮立ったら豆腐を入れて、 最後に片栗粉でトロミをつけて、そして最後の最後にサンショウを多量にぶちこんで出来上がり。

この最後の最後に入れる多量のサンショウを入れるのがポイント。多量ってのが大事ですよ、 ワタシなんか、一回の料理で上の画像のサンショウの果皮を ビン一本分使いますからねぇ。

トウガラシのガーッという熱い辛さの後に、サンショウのヒューッっていう涼しい辛さが たまらないです。そして 豆板醤、甜面醤、豆鼓醤の“ジャン三兄弟”の奏でる奥行感が この麻婆豆腐の決め手なのです。

サンショウ山盛りの超麻婆豆腐は食べ終わった後がまたいいんですねぇ。 口の中に涼しい辛さがずーっと残り、頭がボーっとしてきますから。  なんていうか、ウルウルって感じですかねぇ。

日本ではあまり麻婆豆腐にサンショウは入れませんが、本場の四川料理では ワタシ同様、これでもかというぐらいサンショウを入れるそうです。 “トウガラシのガーッの後のサンショウのヒューッ”を一度知ってしまったら、 もう日本のアマちゃん麻婆豆腐なんて食べられませんよ! それに もともと麻の字はシビレルという意味だそうですから、ただ甘辛いだけの麻婆豆腐なんて 邪道です。 やっぱバックドロップはヘソで投げろが基本です。




ま、詳しいことはなむしょりんですが、 サンショウの辛味成分は揮発性なので、 揮発性なら喫えるだろうって単純な発想です。

しかも、サンショウの辛味成分のサンショオールやサンショウアミドはアミド構造物質と 書かれていましたので、アミドと言えば“リゼルギン酸ジエチルアミド”つまりは LSD のアミドと 同じアミドじゃありませんか! だったらサンショウも幻覚見せてくれるのかしらん、と、およそ 5歳児とほぼ変わらん思考方法の結果、スパイス喫煙をするために高価なパイプセットを買いに行ってしまったというわけなんです。

幻覚が見えるかどうかはおいといて、サンショウタバコは実に清々しい香りが楽しめますよん♪  そしてサンショウを食べたときと同じように、 口の中にピリピリ感が広がり、やはり頭の中がボーッとしてきます。 そしてなんとなく 心臓がバクバクしてくるような感じがして、果たしてこれが身体に良いのか悪いのか、 そこんとこはチト不明ですが、タダモノではない味わいがあることが確かです。  (実はサンショウタバコには凄い副作用があったのですが、これは別の機会に説明します。 むふふふ、気になるでしょう。。。)

サンショウに限らず、スパイスをタバコの葉に混ぜて喫うことは、 スパイスの種類を間違わなければ、結構 イケるんですよ。 どちらかと言えばクローブやカルダモンのような甘い香りのものが 合うようですが、これなどもいろいろとブレンドを変えてみるとカナリ 楽しめます。 スパイス好きの新しい嗜みですかねぇ。

で、どんなスパイスをどう混ぜたらどんな味になるのか? 現在、ワタシなりにいくつかのレシピが できあがりつつありますので、近いうちに紹介していきたいと思っちゃっているわけです。



念のために言っておきますが、極端にサンショウを入れた料理を食べたり、タバコに混ぜて喫煙したりしますと、 思考能力や反射神経がかなり低下しますので、車の運転とかは絶対に止めたほうが良いと思います。  特に、ワタシのように小瓶丸ごとサンショウ入りを食べた後は、 まともにhtmlのタグすら打てなくなりますからねぇ。  ですから、超サンショウ麻婆豆腐と食べるときは完全にリラックスしようってときにしてくだされ。

  ちなみに、超サンショウ麻婆豆腐を食べ終わってボーッとするときは BGMは断然モーツアルトがいいですよ、まさに 一時的に天才の気分が味わえるって感じになりますから。



スパイスはそのほとんどが漢方生薬に含まれていますが、 五行陰陽説を用いた漢方理論ではサンショウの性味は「辛」「温」、 帰経は「碑」「肺」「腎」となるようです。

ここで「辛」と「温」はニュアンスが分かると思いますが、 「脾」「肺」「腎」は西洋医学における脾臓、肺、腎臓と 必ずしも同じ器官を指しているものではなく、めちゃくちゃ端折って言うと、 「脾」とは消化器官全般を、「肺」は呼吸器官および、 気の流れをつかさどる器官全般を、 「腎」は泌尿器系全般と、生殖器系全般を指すことばで、 サンショウはこれらの器官に良い影響を与えるというわけです。

また、五行説では、ある器官が活性化すれば 別のある器官も活性化する場合(これを「相生」と言います)と、 ある器官が過剰活性化することで別のある器官に悪影響を与える場合(これを「相剋」と言います)とが あり、先ほどの帰経が「脾」「肺」の場合、極端に書けば、 「脾」が活性化すると「肺」も活性化し「腎」が衰え、 「肺」が活性化すると「腎」も活性化し「肝」が衰え、 「腎」が活性化すると「肝」も活性化し「心」が衰えるということになります。
参考までに「五行説の図」を掲載します。

  つまりサンショウをたくさん体内に取り入れると、 結果として「脾」「肺」「腎」は良くなるが「肝」「心」には悪影響と与える、と いうことになりますので、サンショウを摂った場合には「肝」「心」を帰経にもつスパイスも 一緒に摂った方が良いんだろうなぁ、なってことを考えながらスパイスを選んでいくと、 結構面白いと思いませんか♪

参考までにスパイスがどの漢方生薬に対応するかを書いた表 を作りましたので、 どれとどれのスパイスの組み合わせが 優れているのか、考えてみてくだされ。