一人旅ネタ&散歩ネタを紹介|けさらんぱさらん|

●両面宿儺の巨大な鍋


ライン

1.豚肉300キロを使った鍋料理

鍋の老朽化により平成19年で終了してしまったのですが、かつては豚肉300キロ、ダイコン870本、ネギ300キロなどを5000リットルの水で煮込んで味噌で味付けした鍋料理を作り振舞ったというイベントがありました。1人前を200ccとして、約2500人前の料理ですよ!

この鍋料理には「日本一宿儺鍋」という名前が付いていたのですが、これ読めますか? 「宿儺」は「すくな」と読み、 実はこの「宿儺」にこそ、この鍋の巨大さの秘密が隠されているのですよ♪

かつて存在した 「日本一宿儺鍋」について書かれたサイトを発見! ここは更にでかい新巨大鍋をつくって復活してもらいたいものですよねぇ。

ライン

2.二面四臂の両面宿儺という鬼神

仁徳天皇の時代(4世紀末から5世紀前半)に 飛騨地方に「両面宿儺(りょうめんすくな)」という「顔が前と後ろにある/腕が4本/二本の剣と二本の弓矢で武装/力が強くて素早い」という鬼神が住んでいたという伝説があります。

日本書紀では「人民から略奪をし/天皇の命で武振熊(たけふるくま)に成敗された」と記され、地元高山の伝承では「救世観音の化身/千光寺を開いた救世主/天皇の命を受け『七儺』という鬼を退治した英雄」として描かれているのです。つまり日本書紀と地元とで「真逆の扱いを受けている」んですよ♪

かなりユルく描かれているww

ライン

3.朝廷の敵、民衆の味方

かつて飛騨地方には「大和朝廷にまつろわぬ強力な勢力」が存在していたのではないでしょうか。彼らは朝廷側からみると「自分たちに歯向かう敵」ですがから、日本書紀では「悪」として描かれ、地元の人たちからは「大和朝廷の侵略から守ってくれた英雄」として描かれたのではないでしょうか?

地元の伝説では、宿儺が武振熊と戦うために美濃の高沢山に向かう途中、地元の民から鍋料理のもてなしを受けた時「民に難が及ばぬように」とその家から離れた場所で「石を膳にして食べた」ということで、そんな「地元民想いの」宿儺を偲んでのイベントが「日本一宿儺鍋」だったのです。

ガマ蛙との関係性も気になるが・・。

巨大鍋は飛騨大鍾乳洞の入り口に置かれています。この日は入れなかったが洞窟探検は実に興味があるなぁ。

縄文時代の遺跡もある。しかし右側の土偶は何を模っているのだ?

縄文時代のデザインには驚くばかり、何をイメージして作ったのだろう。

近くには食堂や売店もあります。飛騨牛も気になりますが「いのししドン」にグッときますねぇ。

いろいろ迷ったのですが、寒かったので結局「飛騨牛ラーメン」を食べました♪

地元の英雄「両面宿儺」。鍋のデカさは彼の強さや大物度を表しているのでしょうねぇ。ちょっと気になる存在ですよね。