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謎★伝説探査

夜中に音を立てる水鉢

稲荷鬼王神社という名前は、旧大久保村の氏神であった稲荷神と、 熊野から勧請された鬼王権現とが合祀したことから 付けられたものとするのが一般的だが、興味深い伝承として、 平将門の幼名である「鬼王丸」から取ったという説もある。

  しかも代々この神社の神主は将門討伐の本尊であった成田山へのお詣えいを 禁じられているということだから、将門との曰くはあながち眉唾ではないようだ。

そんな神社にある、いかにも不気味な水鉢には、とても不思議な伝説が残されているのだ。

稲荷鬼王神社

東京都新宿区歌舞伎町二丁目17-5

水鉢-新宿区指定有形文化財(彫刻)

写真がその水鉢だ。鬼が頭上に大きな石を乗せているが、その石の上部が深く窪んでおりそこに水を湛える形状となっている。

この水鉢に関する伝説が近くに建っている案内板に書かれていたので、 それを紹介する。

文政年間(1818~1829)の頃 制作されたもので、うずくまった姿の鬼の頭上に水鉢を乗せた 珍しい様式で、区内に存在する水鉢の中でも特筆すべきものである。
水鉢の左脇には、区内の旗本屋敷にまつわる伝説を記した石碑があり、これによると、
「この水鉢は文政の頃より加賀美某の邸内にあったが、毎夜井戸で水を浴びるような音がするので、ある夜刀で切りつけた。その後 家人に病災が頻繁に起こったので、天保四年(1833)当社に寄進された。
台石の鬼の肩辺にはその時の刀の痕跡が残っている。・・・」とある。
この水鉢は、高さ一メートル余、安山岩でできている。

鬼の左肩には、切りつけられたような跡があるが、これがその刀傷であろうか。

鬼の石像があり、神社の名前も「鬼王」なので、鬼を祀っている神社かと早合点をしてしまいそうだが、鬼王権現とは「月夜見命(つきよみのみこと)」「大物生命(おおものぬしのみこと)」 「天手力男命(あめのたじからおのみこと)」の三神を指し、いわゆる鬼を祀っている神社ではない。

しかし、大祭で担がれる宮神輿には鬼面が彫られていたり、節分の際には「福は内、鬼は内」と唱えたりするので、いわゆる「鬼」と無関係なわけでもないようだ。



アクセス

JR新宿駅東口から徒歩15分
西武新宿線 西武新宿駅から徒歩10分
東京メトロ副都心線・都営大江戸線 東新宿駅から徒歩5分

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