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謎★伝説探査

影向(ようごう)の松と石

文豪大町桂月の紀行文「東京遊行記」の一節に「-山門の右に鐘楼あり。その前に、一大老松の横にひろがる者あり。凡そ十間四方に及ぶ。支柱百を以って数ふべし。これを影向の松という。立てる星降りの松に、座れる影向の松を加えて、東京附近松の奇観は、この寺に尽きたり-」とある。

星降りの松の方は昭和15年に枯れてしまい、現存するのは二代目だが、影向の松はまだオリジナルが現存するのだ。

善養寺

東京都 江東区 東小岩 2-24-2


影向(ようごう)とは“神仏が一時姿を表わす”ことを意味する言葉で、影向の松とは神が憑依した松のことだそうで、能の舞台などの背景にある松の絵は、影向の松を表したものなのだとか。

ここ善養寺の影向の松は樹齢600余年である。枝をおよそ30メートル四方に広げている姿は、近くの小高い場所から見れば力強く勇壮であり、ゴツゴツした木肌の下に入れば、ある意味不気味な薄暗さが漂う。

雄大なものは見方を変えれば恐ろしいものである、ということを改めて教えてくれる松である。

この松は巨大なだけでなく、不思議な伝説を残している。それが木の根元にある 影向の石 である。

遠い昔、この寺に忍び込んで不動尊像を盗もうとしたふとどき者がいたらしい。その輩が不動尊を抱え逃げようとしたときに、この石に足が張りついて動けなくなってしまったというのだ。おかげで翌朝、その盗人は捕まり、本尊を無事に取り返すことができたのだとか。

影向の石の上にはなんとなく人の足型のような窪みがのこされている。



もう一つの松 『星降りの松』 にも伝説がある。

善養寺の山号は 『星住山』 というのだが、この名の起こりになった伝説がある。 ここの住職の賢融和尚が若い頃、 ある修行を達成した夜明けに、星降りの松に明星が落ち枝の上で輝いていたのを発見した。

コバルト色に輝くこの星をガラス容器に入れ 『星精舎利』(せいせいしゃり) と名づけ今でも寺宝として存在しているのだという!



アクセス

JR総武線 小岩駅下車 徒歩15分

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【おびんずるさま】

「頭を撫でれば頭が良くなる。手を撫でれば器用になる。鼻を撫でれば美人になる。」
【影向の松】

上から見るとまるで緑の絨毯。
【星降りの松 二代目】

先代の星降りの松に星の精が降りてきた。
【影向の松】

善養寺の門から眺めた図。