【Fantastic】 両面宿儺の巨大鍋 (Gifu pref.)
鍋の老朽化のため2007年(平成19年)で終了しましたが、 かつては豚肉300kg、大根870本、ネギ300kg、水5,000リットルを使用し、 味噌で味付けした鍋料理を作って提供するイベントがありました。
1人前が200ccなので、なんと2,500人前の鍋料理なのです!
この鍋は「日本一の宿儺鍋」と名付けられましたが、 これ読めますか?「宿儺」は「すくな」と読み、 実はこの「宿儺」の中にこの鍋の巨大さの秘密が隠されていたのです♪
仁徳天皇の治世(4世紀末から5世紀初頭)に、 飛騨地方に「両門宿儺」と呼ばれる妖神が住んでいたという伝説があります。
彼は、前面と背面に顔があり腕が4本で2本の剣と2本の弓矢を装備し、 並外れた力と速さを持っている戦士だったようです。
『日本書紀』には、「両面宿儺は民から略奪を続けていたので、天皇の命により難波根子武振熊命(なにわのねこたけふりくまのみこと)に退治された」と記されていますが、地元の伝承によれば、「両面宿儺は世界を救う観音の化身であり、千光寺を創建した偉人であり英雄」として描かれています。
なんとなくですが、両面宿儺は「飛騨地方を治めていた、 大和朝廷に服従しない勢力の象徴」だったのではないでしょうか?
朝廷の視点からすれば、彼らは「朝廷に反抗する敵」であるため『日本書紀』では「悪」として描かれていますが、地元の人々の視点からすれば「大和朝廷の侵略から自分たちを守ってくれた英雄」なわけです。
で、巨大鍋ですが、 宿儺が武振熊命と戦うために美濃の高沢山へ向かう途中、 地元の人々から鍋料理をご馳走になったことから派生したものらしいです。 そのとき宿儺は 村人たちに危害が及ばないように、 その家から少し離れた場所で「石を皿代わりにして」食事をしたとのことです。
「日本一の宿儺鍋」と題されたこのイベントは、そのような「地元の人々への思いやり」にあふれた宿儺を偲んで開催されていたようですねぇ。