【Delicious】 サンショウウオ (Fukushima pref.)
桧枝岐村は、 昭和初期まで人里離れた辺鄙な地域で、 標高1000メートル近い山々に囲まれた 稲作には不向きな土地であったためだったため、 独特の食文化が育まれてきました。
これらは「山人料理(やもうど料理)」と呼ばれ、 蕎麦や山菜、熊・鹿・兎などのジビエ、 イワナ等の川魚を使った独自の料理で、 「サンショウウオ」の料理もその中の一つです。
ボクが初めてこの地域を訪れたのは2005年、 サンショウウオを食べるためだけに出かけました。 尾瀬国立公園の北部で 会津と魚沼の間に位置するこの場所には、 手つかずの日本の自然が残っていて、 まさに日本らしい風景が広がっていますよ。
「はっとう」と呼ばれるこの料理は、 そば粉ともち米粉を混ぜ合わせ、よく練ってから茹で。 甘いゴマソースをかけていただきます。
「ハチの巣ごと」食べます。普段は甘いものが苦手なのですが、 これは意外と美味しかったです。 日本酒との相性も抜群で、 ビールやウイスキーにも合いそうだと感じました。
「こづゆ」という汁料理です。 里芋、豆腐、山菜をホタテ貝から出る風味豊かな出汁で 煮込んだ料理です。 会津地方を代表する郷土料理で、二日酔いの朝にぴったり。
旅館の食堂にクマの手足が何気なく飾られていました。 こんなもの、今まで見たことがなかったけど、 ちょっと美味しそうじゃない?
桧枝岐村で学んだ10のこと
01)桧枝岐村の住民のほとんど全員が「星」「平野」「橘」の3種類の 姓です。
02) 桧枝岐村にサンショウウオ料理が誕生したのは 明治時代末期から大正時代初期にかけてで、 栃木県川俣出身の「みの吉」という方によって伝えられました。
03) みの吉さんには星富吉さん、富次郎さん、数三郎さんという3人の子供がおり、 サンショウウオの調理法は彼らに受け継がれています。
04) さらに、富吉さんの息子である星寛さん(ひろしさん)は、 現在「サンショウウオ狩りの名人」として活躍しています。
05) 漢方医学理論では、サンショウウオには滋養強壮効果があり、 子供の疝痛を抑える効果があるとされています。
06) サンショウウオ料理はかつて「不老不死の霊薬」の材料と考えられていました。
07)サンショウウオの一般的な食べ方としては、 燻製にしてから焼く、天ぷらにする、揚げる、塩焼きなどがあります。 (これらは、みの吉さんによって桧枝岐村に伝えられた調理法です。)
08) また、オスとメスのサンショウウオのペアを一緒に食べると精力増強効果があるとも言われています。
09) 桧枝岐村で食べられているサンショウウオは、 箱根サンショウウオの一種で、特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオとは全く異なる種です。
10)桧枝岐村の サンショウウオ漁に独特の漁法が用いられています。 「サンショウウオが捕れた川を2年間休ませる」というものです。 この漁法は、星寛さんよって伝えられています。 自然のサイクルに沿った、まさに環境に優しい漁法です。