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●熱川バナナワニ園/静岡県 東伊豆


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1.無造作につなげた二つの単語

伊豆の『熱川バナナワニ園』に行ってきました。

そしてなにより『バナナワニ園』と言葉自体に惹かれてしまったのです。念のために書いておきますが『バナナワニ』というモノは存在しません。あくまでもこれは『バナナ園』と『ワニ園』とのコラボ施設であることを表現している言葉なのです。

これが『バナナ・リンゴ園』ならボクは驚かないでしょう。『ワニ・カメ園』だって同様です。 それらの組み合わせには『果物同士』『爬虫類同士』という共通項があるからです。 しかしそれでも『・』は必要でしょうねぇ。そうでないと『バナナリンゴ』という新種の果物が展示されているのか、なんて思ってしまいそうです。実際に『ワニガメ』なんていうカメも存在するわけですから。

にもかかわらず、この施設の名称は『バナナワニ園』なのです。『・』すらないのですよ!  『バナナ』と『ワニ』という『分類学上、何も共通項が見出せない組み合わせ』が、平然としかも『・』すら存在させずに共存しているというわけです、超ファンキーじゃありませんか!

こんな名称を考えた人は絶対に『理系おやじ』ではないでしょうねぇ。かなりパンクな『文系野郎』なのでしょう♪

“&”があるので、英語表記だと普通に理解できるのですが。

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2.理系脳と文系脳について

ワニには大きくわけて『クロコダイル』と『アリゲータ』がいるらしいのですが、その違いについて説明した、上のような看板がありました。

親子連れの他の来場者たちはこれを見て、みんな「ああ、なるほどぉ」と納得していたのですが、それはきっと彼らが『文系』だからなのでしょうねぇ。

理系であるボクには、この看板はまったく納得できません。それについて下記に理由を掲載したいと思います。

平均的な『理系おやじ』はこの看板を見て次のように考えると思うのです。

「なぜ下あごの4番目の歯が、ワニの種類によって外に見えたり見えなかったりするのだろうか?」

「それは生息している環境による違いなのか? どんな環境の違いがこの違いを生んだのか?」

「もしかしてエサの違いが歯の構造の違いを生んだのか?」

「そもそもクロコダイルとか、アリゲータとは、遺伝子的にどれ位異なっているのだろう? お互いの間に子供は作れるのだろうか? その子供には生殖能力はあるのだろうか?」

つまり、この看板に書かれた内容だけでは、決して『納得』などできないのです。

おかげで『熱川バナナワニ園』から帰ってきて以来、ずーっとワニについて調べるハメになってしまいました。ちなみにボクは理系ですが、そもそもワニになんかには全く興味なんてありません。でもあんな看板の内容だけでは気持ち悪くてしょうがないのです。ああ、今日も眠れない・・・。

どちらにせよ、ワニは怖いぞ!

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3.バナナの方も紹介します

バナナワニ園の「バナナっぽい場所」は「ワニっぽい場所」と若干距離が離れた場所にあります。で、「バナナっぽい場所」には「バナナ」だけでなく「熱帯植物」や「熱帯地方に住む動物」も観ることができるのです。

なんだか判りませんが、どうみても熱帯の植物ですよね♪

食虫植物はどうしてこうもボクを惹きつけるのでしょう。

この形状にすっかりやられてしまいました。

さすが熱帯の亀。大きさもゴツさもハンパないです。

こんな感じで『熱川バナナワニ園』を楽しんでまいりました。なによりワニが凄〜〜く怖かったですね。あの巨大な口もそうですが、あいつら、かなり素早く動くのですよ。柵がない平地で出会ったら、絶対に喰い殺されているはずです。

こういう「圧倒的な恐怖のイキモノ」と相まみえると、自分自身の「か弱さ」を徹底的に感じさせられて、逆に「とてもクリーンな精神状態」を取り戻すことができるんですよね。ご同意いただけるかどうか判りませんけど♪

それになにより『バナナワニ園』という「パンクな命名をする心意気」を、ボクの今後の目標にしていきたいなんて気持ちも芽生えさせてくれた、実に楽しい施設でした。

「熱川バナナワニ園」公式サイト