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●清澄庭園に和亀はいるのか?


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1.清澄庭園といえば亀

「清澄庭園」とは、隅田川に架かる「清洲橋」の東側にある、かなり巨大(ザックリ♪)な庭園です。

※ 以前このサイトに 「清洲橋の両端での街の雰囲気の違い」について記載しています

江戸時代以降、隅田川の東側が開発されていくにしたがい「お大名さま」の屋敷が建てられるようになるのですが、幕末後、「ブルジョワ階層の雄」である岩崎家がこの屋敷跡を引き取って作り上げたのがこの「清澄庭園」らしいですねぇ。

「清澄庭園」は「老若男女に人気のある散歩コース&デートスポット」であると同時に、「野鳥ファン」にとっては「野鳥撮影スポット」でもあるようですが、ま、そんなこたぁ、ボクには 知ったこっちゃありませんよ。

亀です。そう亀なんです! 本日も「和亀の調査(w)」で「清澄庭園」にやってきたのです!

広大なこの池に、果たして「和亀」は住んでいるのでしょうか?

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2.いるぞいるぞ亀がいるぞ

ご存じの方も多いと思いますが、昨今「都会の公園などにある池で見かけられる亀」のほとんどは、外来種である「ミシシッピーアカミミガメ(以下「アカミミガメ」)」です。

「アカミミガメ」はその名の通り「耳の辺りに赤い線が目立つ亀」で、幼体の頃は「ミドリガメ」と呼ばれ、ボクらが少年時代には「縁日でカメ釣りに使われる亀」だったり「清涼飲料水を買うと抽選でもらえる亀」だったりしたんですよ。

ちょっとした「ミドリガメ・ブーム」だったのですが、当時「ミドリガメ」を飼っていたガキんちょどもが「めんどくさくなってその辺に放した」のが、「昨今のいたるところでアカミミガメが繁殖している原因」なのでしょう(知らんけど)。

そして、それとは別に「古来から日本に生息している亀」もいます。ただ昨今、そうした「和亀」がめっきりと少なくなってきているのですよね・・・。

清澄庭園に入りまっすぐ池へと向かうと、いきなりこんな光景が飛び込んでくるのです! カメ、カメ、カメ! 炎天下、ボクは気がふれたように小躍りしていました!

まず目につくのが「和亀捜査人ヒマジン」の宿敵であり、「世界の侵略的外来種インベーダーワースト100」にも入る「アカミミガメ」です。それはそうと写真をよく見てください! 彼らの下に何かいるのがわかりますか?

そうです「スッポン」です! こいつらは結構しぶとくいろんな所にいるんですよね。「スッポン」には今のところ全く興味なんかありませんが、どうやらこいつらの多くは「国産」らしいんですよ。

優雅に泳ぐ「アカミミガメ」。都会に住む亀と言えば、もはや彼らが代名詞です。うーむ、なんとかせねば。ま、なんとかしなければならない理由も、その方法も知らんけど。

こいつはかなりデカかったです。甲羅の長さが20センチを軽く超えていましたねぇ。通りかかった子供が泣き出しそうに怖がっていました。子供よ頑張れ!

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3.清澄庭園に和亀はいるのか?

ボクが「亀の種類を判断するために用いている方法」は「大和田理論♪(※)」のみです。で、ボクの言う「和亀」とは概ね「イシガメ」と「クサガメ」を指します。ま、「クサガメ」は江戸時代に中国大陸や朝鮮半島からやってきたらしいので、純粋な「国産亀」とは言えないかもしれませんけどね。

んで、炎天下に帽子も被らず、じっと池をのぞき込み「和亀」を探してみたのですが・・・

※「大和田理論♪」:ボクより1才および2才上の幼なじみである「大和田兄弟」が、小学一年生当時のボクに教えてくれた「カメ識別法」。その方法は「なんとなくモッサリとした形状で、甲羅の後ろがギザギザならばイシガメだ」「なんとなくカッコよくて、甲羅に縦に三本の突起状の盛り上がりがあればクサガメだ」というもの。これがボクの唯一と言ってもいい「カメに対する知識」です。

お、首筋の赤いラインが無い。そして甲羅にも縦に突起状の盛り上がりがある。もしかして「クサガメの子供」かな? 元気が良くて、池からハイスピードで岩場を上ってきました。庭園に住む亀は「人間=餌をくれる」という解釈なのか、人を見つけると近づいてくるのですよ。

良いポーズを取ってくれました! これは「クサガメ」でしょうね。

やっぱ「クサガメ」はスタイリッシュですよ。甲羅の形がなんとも言えない!

ということで「清澄庭園」には意外と「クサガメ」は生息していたようです。全体の2割弱ってとこかなぁ。

ただ「イシガメ」は見つけられませんでした。ボクが小学生時代、近所の子供たちが飼っている亀はほとんど「イシガメ」だったのですけどねぇ。

スタイリッシュな「クサガメ」と比較して、もっさりとした「イシガメ」は「より亀らしい亀」だったので、当時の子供たちには人気があったようです。ま、ボクはそのころから洒落モノでしたので、当然「クサガメ」を飼っていましたけどね♪

しかし「イシガメがまったく見つからない」というのも寂しい限りです。皆さんのお住いの地域で「イシガメ」がいる場所があったら是非、教えてくださいませ。

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4.あらためて見るとスッポンは「目」が怖い

都会の池で亀を探していると意外と目立つのが「スッポン」です。

彼らはびっくりするぐらい大きくて、頭の先から尻尾まで50センチは超えるだろうって感じの個体も珍しくないんですよ。もしかしたら、不気味に尖がった鼻先とヌメっとした体表のインパクトが強すぎて、より巨大に見えるのかもしれませんけど。

そしてなにより「スッポン」と言えばあの「目」です! 彼らは人間を見ると何故か近づいてきて(それもハイスピードで)、あの「殺し屋のような目」でこちらを見つめるのですよ。彼らの「目」も、彼らを実際以上に大きく見せてしまう要因なんですよねぇ・・・。

先に紹介したカメ識別法「大和田理論♪」では「スッポン」については触れていないので、「スッポンには種類があるのか?」「スッポンにも国産と外来種とがあるのか?」などについての知識は、ボクには全くありません。が、ちょっと気になるところではありますねぇ。

なかには「可愛い」と感じる人もいるかもしれませんが、ボクにとってこの目は「殺し屋の目」そのものですよ。しかも奴らには「ホンキになれば人間の指ぐらい食いちぎれそうな牙」があるわけだし・・・。

こんな立て看板がありました。「スッポン」に限らず亀って「短距離ならば動きが速い」んです。しかも一説には「スッポンはジャンプして襲い掛かってくる」とも言われていますし。なので「自分の戦闘力を極限まで鍛えて最強を目指す」という人(刃牙さん的な)でも無い限り、不用意にスッポンに戦いを挑まない方が良いと思いますよ、マジで。

ところで最近「スッポンに関する動画」をよく見かけるのですが、「スッポンを飼うのが流行っている」って事なんですかねぇ? もしかしたらボクが「亀」とか「スッポン」とかで頻繁に検索しているので、そういう動画を「AI的な何か」がセレクトして表示させているだけなのかもしれませんけど。

そういう動画に出てくる「ペットショップで売られているスッポン」って、清潔にされていて、餌も加工されたモノを与えられているからなのか、全身緑色でとても綺麗なんですよね。それにとても人懐っこくて(これは池にいるスッポンもそうですが)、人を見るとチョコチョコと駆け寄ってくるのです。

ま、「人懐っこくて駆け寄ってくる」のか「人間を食いちぎってやろうと、殺意をもって駆け寄ってくる」のかは、解ったもんじゃないですけどね・・・。

これまで「スッポン」には恐怖しか感じていませんでしたけど、これほど「都会の池にはスッポンがいる」のであれば、ちょっとは「スッポン」のことを知りたいなぁって思い始めたのも事実なんですよねぇ。でもその前に、一度「スッポン鍋」を食べに行かなくちゃ♪