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●入谷から鶯谷をうろつく


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京浜東北線の鶯谷駅近辺では、線路の西と東でかなり地形も土地柄も異なっているのです。 簡単に言うと、西側は高台になっていて、神社仏閣が立ち並ぶ街並みで、東側は低地で、現在でもいわゆる「下町」の風情が残っている街という感じですかえねぇ。

今回は、今でも江戸・明治・大正・昭和の庶民文化の香りがなんとなく残っている、鶯谷の東側をうろついてみたときの報告です。

1.入谷から金杉通りを抜ける

恐れ入谷の鬼子母神: 江戸四大駄洒落神社の一つ入谷鬼子母神(正式には真源寺という名称らしい)です。他の三つは「びっくり下谷の広徳寺」「情け有馬の水天宮」「なんだ神田の大明神」なんだとか。江戸時代の人とは友達になれそうですねぇ♪

金杉通り商店街: 大正から昭和初期の建物がまだちらほらと立ち並ぶ商店街。ただし最近では解体工事が始まっており、しばらくするとこの辺りには高級マンションが立ち並んでしまうのかも。

良い色の緑青壁: こういう建物を見ると、ホント嬉しくなるですよねぇ♪

小野篁を祀った小野照崎神社: 小野篁とは平安時代の朝廷に仕えた人で、歌人としても有名ですが、地獄で閻魔大王の補佐をしていたなどの逸話が残る、実に興味深い人物なのです。

向かって右が吽型: 小野照崎神社にあるお稲荷さんの狐像は、通常の阿吽とは逆のならびになっているです、どういう意図があるのでしょうか?

アジトにしたい♪: 素晴らしい建物! 実は地下にウルトラ警備隊の台東区基地があるということは意外と知られていないのです。(なぜならそれは嘘だから)

ヨソイキの駄菓子屋もたまには良い: 駄菓子屋というよりは「駄菓子を売っているオシャレなお店」。店内にはカラフルなお菓子が並んでいて、見ているだけで楽しくお見せでした。

コロッケを買うべし: コロッケの歩き食いこそ、下町散策の基本中の基本。あ、この店はメンチカツも美味しいです♪ ただしこの近辺には食べ物屋が多いので、他の店でも買い食いをしたい人は一つにしておきましょう。

有名な煎餅屋らしい: 手児奈と書いて「てこな」と読みます。現在のご主人は三代目で、この辺では知らない人はいない老舗。煎餅的な香りがあたりに漂っていますよ。一味唐辛子を使ったモノがHOT FOOD FANの密かなお気に入り♪

下町のヘアーサロン: こういう建物はどんどん少なくなってくるんだろうけど、立て直す場合もこのイメージを持ったデザインにして欲しいなぁ。

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2.柳通りから根岸小学校脇を抜ける

まだボクには敷居が高い: 大正十四年創立の洋食屋「レストラン香味屋」。サイトを見るとかなり美味そうなのですが、値段もお店のスノッブ感も、まだボクには早いw感じのするお店。頭に白いモノが混じってきたら行ってみたい気もします。

海老名家のお膝元: さすが林家三平師匠の地元。林家三平、林家正蔵の名前が染め抜かれたハンテンが飾られていました。

TIGER式ポンプ: 付近の公園にオブジェクトとして残されていた。「TIGER式」というのは、どうやら高性能なポンプらしいです。この公園の近くに「タイガー魔法瓶株式会社」のビルがあったのですが、関係があるのでしょうか?

ミカンは大好きなので♪: 大福はあまり歩き食いには向かなそうなのですが、そういうのもアリなのが根岸という町の良い所でしょう♪

下町の学習院脇の路地: 根岸小学校の裏手の路地。下町の学習院という名称は林家三平師匠(先代)が名づけたらしい。実に良い感じの路地なのです。

愛と誠 ヒデキ版: 先の路地にある某飲食店の店外ディスプレイで発見。ボクにとってリアルタイムの映画なので、まさに「感激」って感じ。他にもゴジラのポスターや、ウルトラマンのマスク像なども展示してあります。

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3.鶯谷近辺をうろつく

こちらもかなり敷居が高い: かなり有名な豆腐料理の店。今のボクには敷居が高くて興味すら湧きませんが、髪の毛が白髪になったら行ってみたくなるかも。

これぞ理想の喫茶店: ツタが絡まる外壁、カレーライスやスパゲッティーのノボリ、サンプル陳列ケース、どれをとっても理想の喫茶店。さすがは鶯谷! こういう店は永遠に残っていて欲しいです。

別の意味で敷居が高い: 正岡子規縁の家。これの正面に書道博物館がありますが、どちらもちょっと敷居が高く、鶯谷の懐は実に深いことに驚きました。

そろそろ来られるんじゃないかと噂していたところです: 正岡子規の生家の近くにある「ねぎし三平堂」。林家三平師匠の馬鹿馬鹿しい話からちょっと良い話まで味わうことができます。二代目三平の写真も展示されているが、こちらはオマケ。まだまだ初代と並べて語られるレベルではないゾ。

駅前路地からホテル街へ: 鶯谷駅のレトロな路地からいきなり迷路のようなホテル街と続きます。この混沌とした感じが実に良いのです。ホテル街の写真はちょっと取れなかったなぁ。。。

ヤキトン あるいは カレーで〆る: ホテル街を抜けると鶯谷駅の東西をつなぐ陸橋の東側に出ます。ここにあるヤキトン屋はこの辺りのオジサンのたまり場。そしてその隣のカレー屋も実に美味い。鶯谷散策の〆はヤキトンorカレーのどちらかで決まりです。実は陸橋の西側(鶯谷駅南口)の蕎麦屋も美味いんですがこれば別の機会に。

鶯谷駅の南側はかなりの高台: この地形が、良い感じの坂道やら見晴らしのいい場所やらを作ってくれています。ボクはこの西側の高台を「山脈」に例えて「東京トレッキング」という遊びをしているんです。今回の探索は鶯谷駅をもって終了といたしました。