一人旅ネタ&散歩ネタを紹介|けさらんぱさらん|

●歩いてみたら青山と新宿とは二つの公園で繋がっていた


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1.いちょう通りから明治神宮外苑へ入る

遠近法を強調するような植林:奥にある「聖徳記念絵画館」が「遠近法の焦点となるよう」に木の高さを調整して植えられているのです。こういうのは理系おやじにはタマリマセンねぇ♪

これを書いているのは2023年9月なのですが、今回紹介する写真は2014年冬に撮影したものです。「その当時一時期ネットにアップしていた写真」がハードディスクを整理していたら出てきましたので、懐かしくなり再掲載した次第です。

当時はまだ2020年東京オリンピック(実際の開催はコロナのため2021年)の前ですから、千駄ヶ谷の国立競技場も旧施設のままでした。

「青山外苑を散歩していたら新宿御苑に着いてしまった」ということで、改めて地図を調べてみると、青山と新宿とが広大な公園によって実は繋がっていたということが判り、東京の地形の面白さを再確認した時を思い出して、このルートを紹介したいと思います。

スポーツの聖地:大正時代から様々なスポーツ施設が建設されてきたようです。神宮球場、秩父宮ラグビー場、国立競技場だけでなく、一時はなんと相撲場までがあったのだとか。

イベントが頻繁:写真撮影時に「全国のB級グルメ」が販売されるイベントが開催されていました。その時の感想としては「料金は高いし、料理は冷めているし・・」と良い感想じゃなかったようですねぇ♪ この手のイベントには「郷土愛」が重要なんですよ!

聖徳記念絵画館:ボクの一番のオススメは、どの角度から見ても、テーブルが「見ている自分の方向」に伸びているように見え、対面に座る明治天皇の視線と向き合うように見える「対露宣戦御前会議」という吉田苞作の絵と、モロボシダンとメトロン星人の「ちゃぶ台会議」を連想させる、江戸無血開城を決めた西郷隆盛と勝海舟との会談を描いた結城素明作「江戸開城談判」でしたねぇ。

一角獣の阿吽:片側が口を開け(阿型)一方が閉じ(吽型)ている狛犬の一角獣版。そもそも狛犬の原型は、阿型は獅子、吽型は一角獣だという説もありますから、半分伝統的というわけです♪

読者に最適の場所:「聖徳記念絵画館」の正面にある木陰エリアは、人通りも多くなく景色も良いし、一年を通じて最高の読書スポットなんですが、秘密ですよ。

ナンジャモンジャの木:「将軍に木の名前を尋ねられた水戸黄門が、とっさに考え付いた名前」と言われている木。聖徳記念絵画館の手前にあり、5月頃には白い花を咲かせるらしいです。

御鷹の松:徳川家光が鷹狩りでこの地に立ち寄った際、以前、江戸城から 逃げ出した愛鷹が偶然とまっていたと言われる松(の二代目)。これも聖徳記念絵画館の手前にあります。

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2.外苑を抜けて千駄ヶ谷を歩く

国立競技場:2020年の東京オリンピックのための改装中の時の写真です。

秩父宮記念スポーツ博物館:収蔵5万点を誇り、スポーツ専門図書館も併設してある博物館でしたが、国立競技場改修に伴い足立区綾瀬に移転されました。

移設されました:オリンピック開催に伴う国立競技場拡大のため、日本青年館は2015年3月末で一時休館し、2017年に明治神宮球場前に移転しました。

かつてのプロレスのメッカ:ジャイアント馬場さんがインターナショナルチャンピオンとして、挑戦者ルーテーズを倒した試合や、力道山がデストロイヤーの「足四の字地固め」をかけられたまま両者リングアウトになった試合が行われた開場です。

トンネルふぁんには嬉しい:実に良い閉鎖感をかもし出しており、この先にある「背景に高層ビルが立ち並ぶ日本庭園(新宿御苑)」の存在を考えると、まさに「異次元へと繋がる亜空間トンネル」のようです。誰かカッコイイ名前を付けて♪

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3.亜空間トンネルを越えて新宿御苑に入る

都心の絶景:池の向こうに新宿のビル街が浮かんでいます。世界有数の大都会にこんな場所があることも東京の大きな魅力の一つですよね。

千駄ヶ谷駅近くのトンネルをくぐると鉄柵で囲まれた公園がありました。そこが新宿御苑だと判り、東京の地理を理解していなかったボクは「青山外苑を歩いていたら新宿御苑にたどり着いた」ことに驚いたわけなんです。

ま、地図を見れば当たり前のことなんですが、なんと言っても「青山と新宿」とが実はこんなに近かったなんて、なんかビックリしましたねぇ♪

本当は釣りをしたい:まるで孫悟空に出てきそうな建物。御涼亭というらしいですが、ココから釣り糸をさげると、巨大なナマズが釣れそうじゃないか。ま、やらないけどね♪

茶室:椅子に座る「立札席」というスタイルですが、実際にはかなり大人度が高いです。しかし、和菓子付き抹茶の食券を自動販売機で購入する形式なので、その分、ちょっと敷居を低くしてくれますかねぇ。

カレーが美味くて安い:平日など空いている時に、庭園を眺めながらノンビリとカレーライスを食べると実に幸せな気持ちになれますよ。カレーには当然「内藤とうがらし」が使われているのです♪

冬には実に嬉しい:冬の散歩時においては、暖かくて実に嬉しい場所ですが、夏はキビシイかな? ここに入ってサラセニアンやドクダリアンを連想する人とは友達になれそうです♪

側転したくなる: 子供の頃からそんな気持ちは変わらないのですが、おやじになると実際にやるのを躊躇していまうのが悲しいかなぁ。いつまでも側転するような大人でいたいです。

考えにふけってみる: 天丼は、天婦羅とご飯をどのような割合・順番で食べるべきか? そんなレベルの思案でも深遠なことのように感じてしまうのが、プラタナス並木の凄いところなのです。

洋館って良いなぁ: 外装だけでなく、家具や絨毯や壁紙に憧れるのはもちろん、シャワー室や更衣室に漂う「洋」の感じが実に素晴らしかったです。住んでみたい♪

内藤とうがらし料理: 新宿の名産品である「内藤とうがらし」を使ったカレーライス、ホットドックなどが食べられ、「一味」「七味」「ドレッシング」などが買えますよ。

こんな感じで、青山から新宿まで歩いてみました。

同じ東京でも両者は全くイメージが異なりますが、下の地図を見ても判る通り、青山と新宿とは、明治神宮外苑と新宿御苑とで繋がっているんですよね。この二つの公園を大きな公園と考えると、「青山と新宿は公園の両サイドにある都市」と言えそうです。

普段、電車や自動車で移動していると気が付かない「土地の位置関係」が歩くことで再認識できるというのも散歩の魅力のひとつなわけですよ!